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◆コラム：エレメント通信◆　vol.90
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　　３連覇を狙うアルバート
ステイヤーズＳ　主な出走馬の傾向
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日本最長距離の平地重賞としてお馴染みのステイヤーズS。今年の注目はアルバートだろう。レース史上初の3連覇なるか。そして、アルバートとフェイムゲームの上位争いも大きな見どころとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■ステイヤーズＳ３連覇を狙う　アルバート
前走のアルゼンチン共和国杯では４着、持っている能力を出し切れなかったアルバーだが、今回は連覇を果たしたステイヤーズステークスへの出走という事で、ベストの舞台となる。３年連続で重賞を勝利するのは至難の業ではあるが、オールカマー、アルゼンチン共和国杯でも力を出しておらず、余力はあると思うだけに、ここ２戦の凡走は気になるところ。その為、力が落ちているのかどうかが焦点となりそうだ。

■現役屈指のステイヤーである　フェイムゲーム
年齢による衰えが見えつつも今年の目黒記念を人気薄で、見事に勝利を果たしたフェイムゲーム。ただ、目黒記念以外のレースは惨敗が続いており、全体的に力が落ちている点は否めない。ステイヤーズステークスには初めての出走になるが、ダイヤモンドステークスを２勝しているように、３０００ｍ以上のレースは得意なため、ここは巻き返したいところだ。

■重賞の壁をなかなか超えられない　プレストウィック
２走前の丹頂ステークスは完勝で重賞制覇に期待がかかりながらも、重賞になると勝負弱さが出てしまうプレストウィック。昨年のステイヤーズステークスは４着に入っているように、中山３６００ｍは適性のある舞台そろそろ重賞でも結果を出しておかないとオープン大将としてのレッテルを張られてしまうため、今回のステイヤーズステークスは正念場となるだろう。

■抜群のスタミナを持つ　トゥインクル
２年前のステイヤーズステークスは３着と好走したトゥインクル。翌年のダイヤモンドステークスで勝利を収めたように、スタミナが必要とされる長距離への適性は高く、地力は今回のメンバーとも互角に戦えるものを持っているが、前走は一年ぶりのレースでオープン特別を９着と惨敗。どこまで状態を戻しているかが焦点となる。

■深刻なスランプに陥った　サラトガスピリット
条件戦を走っている時は、安定した強さを見せていたサラトガスピリット。オープンクラスに入ってからは、深刻なスランプが続いている。前走のアルゼンチン共和国杯は、前に優しい展開だったにも関わらず、最下位に敗れてしまったことから精神的な問題があると思われるため、どこまで気持ちのリフレッシュが出来るかが最大の焦点となりそうだ。

今年は、やはりアルバートに人気が偏ることは、ほぼ間違いなさそうだ。現時点では、鉄板レースの可能性も高いが、フェイムゲームも馬券に絡みそうなため、大荒れは考えにくい。堅いレースを好む競馬ファンにとっては、必見レースとなるだろう。